(注意)

・やることやってないけど、かなり変態臭い
・いづるはしょた
・市丸がほとんど犯罪者
・つーか捕まれ

 

 


 

 

 

 

触ってみぃ、と云われるがままにイヅルはその小さな手を伸ばした。
そろりと指先だけで触れる。

「そないびくびくせんでもええよ。」

恐る恐ると云ったイヅルの動作にギンがやさしいこえで宥めてやると、不安げなひとみが向けられる。
落ち着かせるように穏やかなかおをし、幼い手に自分の手を重ね合わせ、そっとそこに当てさせた。

「そこどないなっとる?」

「あつくて……どくどくしてます。」

布越しに伝わる感触。
イヅルは手の下に感じるそれらに戸惑う。
未知のものに触れるような、好奇と無知と少しの恐れがイヅルの中で巡る。
ギンはイヅルの何もかもをお見通しだ。

「なぁんも恐いことあらへんよ。ボクがイヅルをすきやからそうなっとるんよ。」

「え?」

途端にふ、と朱の差す白い頬にこの子の素直さと健気さが表れているとギンは思う。

「ボクはイヅルがだぁいすき。」

なんて可愛らしい。

「っ、」

「やから、こないなるんよ、ここ。」

意地の悪いタイミングで押し当てる力を強めてやる。
力の篭らない手はしっかりギンの身体を包んでしまい、イヅルは思わず息を呑んだ。
羞恥に染まる小さな顔を見遣り、にんまりとギンは笑みを深くした。
ゆっくりと畳み掛けるように、引き寄せた耳元で囁きかける。

「ほら……だいすきなイヅル触られて、ボク、こないにどきどきしとる。……わかるやろ?」

「ぁ…………。」

布の下で確かに主張する、鼓動。
脈打つ場所に宛がわれたゆびが、ぴくりと震えた。
その僅かな反応にさえ、ギンは熱くなるものを抑え切れず、高ぶりが増してしまう。

「いちまるさん……。」

縋るように呟かれた名前のいとしいこと。
ころり、と優しく後ろに転がしてやると、素直に倒れたイヅルはギンを見上げた。
触れていた手が弱々しくギンの服を掴む。
ギンは散らばる金糸に指を絡め、顔を寄せては柔らかく温かな肌に唇で軽く触れていった。
額から段々と下がっていって、瞼に、鼻に、頬に、唇、そして首筋へ。

「ふ、ぁ。」

ギンの下でイヅルはずるずると弛緩していった。
揺れるひとみは既に蕩け始め、成すがままにされることに抵抗すら覚えない。
その無防備加減は、どろどろとギンの欲を駆り立てる。
無垢な子。綺麗な子。
未だ何も知らないというならば、ボクが教えよう。

「ほら。」

「……!」

晒された、ギンの身体。
はだけた衣服から覗くものに、イヅルは大きく目を見開いた。
どくりと脈打ち、高ぶるそれはイヅルと同じ筈なのに。

「初めて見るやろ?こんなんなるぐらいボクはイヅルを想うとるんよ。」

こんなにも大きく、熱を孕んでいて、イヅルに興奮している。
眩暈を催しそうな程の血液の供給に、また強固に存在を主張した。

「ボクの、イヅルへの想いや。」

 

 


イヅルは受け止めてくれる?

 

…………
心臓じゃないです。
市丸がしょたこんでへんたいであぶないです。
にげろいづる!

(20110123)

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